やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。
空をのんびりと旅する雲たちを眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
★本書の概要
この瑞穂(みずほ)の国ニッポンで、米離れが進んでいます。
じつは、これらこそが、最近頻発している米の偽装事件を起こして
いる「下地」なんじゃありませんか。
たとえば、伊勢神宮で、この1500年間、一度たりとも絶えたこ
とのない祭りがあります。それは、毎日の朝と夕方に行われるので
すが、そのときに供(そな)えられるものこそ、蒸した米、水、塩、
酒、そして海の幸や山の幸なんですね。
そしてこれらの食材は、すべて自給自足なんですが、とくに米は大
切なものだとされてきました。
でもいま、稲作農家の数は激減しています。その速度は半端(はんぱ)
じゃない。つまり、1965年に488万戸……2010年にはな
んと116万戸……というように、あれよ、あれよという合間に、
この45年間で4分の1にまで減少しているんですね。
そういう中で、この事件が起こりました。ぜひ詳しい事実を知って
ほしいと思っています。そうでないと、この米離れがどんどん今後
も続くことでしょう。そして日本人がいなくなる!
今回は、あの超大手の量販店であるイオンやダイエーなどの「イオ
ングループ」が販売していた「国産米使用」の弁当やおにぎりが、
なんと偽装されていたことが判明しました。
販売者はイオングループなんですが、そこへ偽装米を卸していたのは、
三重県の三瀧(みたき)商事という企業。主食用としては使用でき
ない酒や菓子の原料として使われる「加工用米」も、それらに混入
させていたというのですから、もう「パッカ~ンと空いた口がふさ
がらない」状態になってしまいます。
農水省や三重県は、「少なくても3年前から」なんて言っていますが、
もっと前の2005年ごろから手を染めていたという見方もあり
ます。ぼくは、いやいやそんなものではないだろう……と踏んでい
ますが、いのちを作る大切な食べものを、市場原理を優先して価格
競争をするのがいいのかどうか。安ければ安いほどいい……という
思想が正しいのかどうか。
しかも、いま進んでいるTPP(環太平洋経済連携協定)に参加す
ることになれば、国産米のうち32%が外国産米に変わるだろうと、
政府自身が言っております!消費者も米離れ。農家も米離れ。日本
全体が米離れ。いったい、これで誰が笑います?これらの背景をぜ
ひお知り下さい。
今後の「社会の裏側!」シリーズを、お楽しみに!
★【目次】
プロフィール
(はじめに)
(第1章)
ハハハ……。いや、あなた。いまの若い人たちなんて、米の味など
まったく分からないし、たとえ「新米に古米が混ざっていた」とし
ても、ハハハ……
(第2章)
とくに稲作と神事は、昔から一体となっていた。そのことは、「伊
勢神宮のこれらの神事」に、いまも見ることができる。いかに日本
人と米は切り離せないのか……
(第3章)
稲作農家の激減数は凄(すご)いものがある。1965年に488
万戸だったものが、2010年にはなんとわずか「116万戸」とは。
未来の日本人は存在しているのかどうか……
(第4章)
イオンやダイエーなどの「イオングループ」が販売していた「国産
米使用」の弁当やおにぎりが、偽装されていた。そしてその偽装米
を卸していたのは、三重県の「優良企業」三瀧商事だった……
(第5章)
でもこれらの行為が長年放置されていたことこそ、問題だ。いった
い自治体などの行政は、何をしていたのか。ミニマムアクセス米と
して輸入されている外国産米は、ほとんどが外食用になっている……
(最後にひとこと)