★本書の概要
東京都中央区築地(つきじ)に、「築地市場(しじょう)」という
公設の卸売市場があります(ありました……という過去形がつらい)。
現在、水産物で約480種類、青果物で約270種類ほど取り扱っ
ており、本当に豊富な品揃えとなっています。とくに水産物につい
ては、世界最大級の取扱規模で、日本の「建値(たてね)」市場と
しての役割も果たしているんですね。
その供給圏は、東京都内だけでなく、関東近県にも及びます。
ところが、この築地市場がいま、揺れに揺れている。この築地市場は、
1935年(昭和10年)に開場したのですが、そのため施設の老
朽化や、築地の立地条件の良さなどから、東京都江東区の豊洲(と
よす)への移転が検討されてきたわけなんです。
★★★
ところが、移転先のこの豊洲が問題だった。
じつは、その移転先の場所は、かつて東京ガスの施設があったところ。
そしてそれに伴う土壌汚染が、「極めて深刻」だということが分か
ったわけなんですね。
東京都などは、その移転先の用地の土の上に、4.5メートルの汚
染されていない土壌を重ねて、アスファルトを敷けば問題はないと
しております(笑)。
ところが、その土壌からは、ベンゼン、シアン化合物、ヒ素などが、
環境基準を上回っていることも分かりました。とくにベンゼンにい
たっては、国の基準のなんと1500倍。
★★★
……ところが「本当の問題」は、この汚染どころじゃないんです。
それが何かと言えば……。
この築地市場の場所は、ご存じ「銀座」から歩いて行ける一等地に
あるわけですね。こんな場所に卸市場のあるところなど、世界のど
こを見てもありませんが、だから、こんな一等地を、「たかが市場」
にしておくのは惜しい。……貪欲(どんよく)な自治体や政府、企
業なら、誰でもそう思うのじゃないでしょうか。
そこで、とくに電通と日本テレビが蠢(うごめ)いているというわ
けなんです。しかしもっと裏を読めば、市場の大手卸業者の大株主に、
アメリカの大手金融資本である「ゴールドマン・サックス」がいる
わけです。
★★★
彼らが、この移転で狙っているのは何なのでしょうか。
今後の「社会の裏側!」シリーズを、どうぞお楽しみに!
★【目次】
プロフィール
(はじめに)
(第1章)
とくに水産物については、世界最大級の取扱規模で、日本の「建値
(たてね)」市場としての役割も果たしている築地……
(第2章)
ベンゼンにいたっては、国の基準のなんと1500倍もの濃度が出
ていた豊洲(とよす)に、わざわざ移転しようとは……
(第3章)
土壌汚染を検討するために東京都が設置した「専門家会議」などは、
すべて東京都が選任していた。これじゃ結果は分かるもの……
(第4章)
じつは、築地市場移転「騒動」の裏には、日本テレビと電通がいた。
しかもそのもっと裏には「GS社」が蠢(うごめ)いて……
(最後にひとこと)
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