武田薬品工業のニセ高血圧治療薬「ブロプレス」問題は、何を物語っているのか。その衝撃的背景!
◆「社会の裏側!」25
~同社は、この研究に対して総額で「約25億円」をこれらの大学に
「寄付」していたと言うのだが……~
山田博士・著
◆「社会の裏側!」25
~同社は、この研究に対して総額で「約25億円」をこれらの大学に
「寄付」していたと言うのだが……~
山田博士・著
(685円です)
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。
空にのんびりと旅をする雲を眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
★本書の概要
今回は、多くのかたがご存じの「アリナミン」を作っている武田薬
品工業という企業自体のお話です。じつはこの商品自体、いろいろ
と心配なことがあるのですが(本書の冒頭で、少しだけ、いま問題
なことを述べておきました)。
この企業が平気で……いや会社一丸(いちがん)となって不正行為
を繰り返していたことを知ったぼくは、もう先ほどから、口がポッ
カ~ンです。
この企業の売上高は、連結で1兆5000億円(2013年3月)
もあるんですね。日本の製薬メーカーの中ではもちろん第1位を誇り、
全世界の同業企業の中でも第14位になっているほどの大企業。
つまり、良きにつけ悪(あ)しきにつけ、それだけ影響力が大きいと
いうわけです。
結論から先に述べますと、武田薬品工業の販売している高血圧治療
薬「ブロプレス」(一般名カンデサルタン)という商品が、なんと異
なるデータを使って大々的に宣伝されていたことが……このほど分
かったのです。
何も効果がないのに、その宣伝に乗せられて、医師や患者たちがこ
の薬を長い間、使わされてきた……ということなんですね。この事
実は、京都大学付属病院のある医師が、海外の学術誌でその不一致
性を指摘したことにより、明るみに出たものでした。もしそうでな
ければ、この薬は「効果がないのにもかかわらず」平気な顔をした
まま、いまもなお、売り続けられていたことでしょう。
降圧剤は、企業にとって、それほど儲かる薬なんですね。その医師
によりますと、ある研究チームが発表した論文に盛り込まれている
真実のデータに比べて、武田薬品工業が2008年ごろの宣伝広告
に利用したデータの一部は、「ブロプレス」に有利な内容になって
いる……と言うわけですね。
そして、武田薬品工業は、この研究に対して総額で約25億円をこ
れらの大学に「寄付」している。いやはや……ですよね。
人工薬剤を、何も考えずに医師の言うがままに使うことについて、
今回の事件を契機に、ぜひお考え下さい。これは、ただ単に、今回
のこの降圧剤だけの問題じゃありません。あなたが今日も食べてき
たその食べものも、そっくり同じことが言えるわけですから。
いままでに発刊したほかの「社会の裏側!」シリーズも、どうぞお
楽しみ下さい。楽しい文体が人気のようですよ。お楽しみに!
★目次
プロフィール
(はじめに)
★
(第1章)
中国から飛んでくる黄砂は、中国の工業地帯の上を飛ぶとき、その
場所で有毒な硫黄化合物をいっぱい吸着させて日本にやってきてお
ります。そしてあなたの食べている「安息香酸」といっしょになる
と……
★
(第2章)
この事実は、京都大学病院のある医師が、海外の学術誌でその不一
致性を指摘したことにより、明るみに出たものです。武田薬品工業
の販売している高血圧治療薬「ブロプレス」(一般名カンデサルタ
ン)の大々的な宣伝が、じつは……
★
(第3章)
この武田薬品工業は、この研究に対して総額で約25億円をこれら
の大学に「寄付」しているんですね。えっと……寄付ですと(笑)……
★
(第4章)
じつは、この臨床試験、二つの論文があったのです。今回は自社に
とって極めて都合のいいほうの「論文」を利用したわけですね。そ
れこそが……
(最後にひとこと)
(685円です)